瀬戸内寂聴 -SETOUCHI, Jakutyou

女人源氏物語 [1-5巻]

瀬戸内寂聴・著 小学館 1988-1989年

各巻巻末に対談付きで、「十人十色」にも重ねて収録されている。

源氏物語の女供の一人称の短編集のようなもの。源氏物語五十四帖のストーリーをフォローしている訳ではない。何処から読んでも良いはず。女三ノ宮・近江の君は読むべし。あとは好きな女人だけ読めば良いと思う。

十人十色 源氏は面白い

瀬戸内寂聴・著 小学館文庫 1998年(単行本1993年)

同著者「女人源氏物語」の巻末対談五つ全てが収録されており、他に五つの対談、一つの鼎談が収録されている。

橋本治氏が「窯変源氏物語」を書こうと思われたのは、「女人源氏」巻末対談の帰りの新幹線の中だったと言う。一番古いのは、三島由紀夫氏・中西寛子氏との鼎談(1965)

各対談とも短いが、それぞれの御立場からの発言は、どれも大変面白い。息抜きに良いと思う。

源氏に愛された女たち

瀬戸内寂聴・著 講談社+α文庫 1993年

「MINE」連載 対談集

源氏物語の女性登場人物のついて、瀬戸内氏が、読者(女性)と対談等している。素人さん(じゃなかったら申し訳ない)からの素朴な疑問に瀬戸内氏が答えている訳だ。質問の水準が低過ぎて物足りない。誰が喜ぶんだ、この本。対象読者が分らない。